地球温暖化の原因

【地球温暖化とはどんなもの?】

地球温暖化とは、その名の通り地球が暖かくなる事です。

そのことはみなさんもよく知っていると思いますが、このまま温暖化が進むと100年後にどのくらい気温が上昇するか知っていますか?IPCC(*)という組織の予測によると、少なくとも1.5℃、厳しい見通しでは5.8℃も上昇するかもしれないのです。

もしこれが現実になると、世界中の海岸の高さが今より9〜88cm高くなり、小さな島国などはほとんど海に沈没し、数百万人の人が生活できなくなるかもしれません。

また、地球温暖化は世界中で問題になっている「砂漠化」にも影響を及ぼしています。砂漠化により、日本でも「黄砂」(*)の被害が増え、他にも「アジアで食料が不足する」「オーストラリアやニュージーランドで雨が減る」「ヨーロッパで海面上昇が深刻になる」「アメリカの東海岸でハリケーンが増えて海岸の土壌侵食が進む」「世界各地でマラリアやデング熱(*)などの伝染病が流行する」などの危険性があります。

ここで一つ確かなのは「このまま温暖化が進めば地球の気候は取り返しのつかないことになってしまう」と言う事です。たったの100年の間に年の平均温度が1〜5℃も上昇するなんてことは、我々人類にとって前代未聞(*)の事態です。これだけ急に平均温度が上がれば動植物にとっての環境が変わり、絶滅種が現れたりして生態系に悪影響を及ぼす事は火を見るより明らかです。だからこそ、今のうちになんとかする必要があるのです。

【なんで温暖化が起こるの?】

結論から言うと、「温室効果ガス」が原因です。温室効果ガスには二酸化炭素・水蒸気・メタン・フロン・一酸化窒素などがあります。

と言っても、温室効果ガスがあること自体はいけない事ではないのです。「多すぎる」のがいけないのです。先ほど述べた通り、1万年前から今までの間、地球の温度は4〜7℃しか上昇していませんでした。温室効果ガスの量が安定していたためです。

しかし産業革命以降 人類は発電したり、車を走らせたりするエネルギーを得るために大量の「化石燃料」(*)を燃やして来ました。

その結果、適度なバランスで保たれていた二酸化炭素の量は急激に増加し、それが現在の地球温暖化の原因となっているわけです。

【マメ知識:温室効果ガスの善悪】

前述の通り、温室効果ガスそのものが悪いわけではありません。現在は温室効果ガスが過剰になっているので問題になっていますが、逆に温室効果ガスが少なすぎると今度は地球が寒くなりすぎ、これはこれで生物が生きていけなくなります。(仮に二酸化炭素が地球上からなくなったとすると、地表の温度はおよそ−18℃になってしまいます!)

「火星を地球のように改造する」という計画のことを聞いたことがある人もいるかもしれません。そのように他の惑星を地球のように改造することを「テラフォーミング」と言いますが、この計画において「惑星の温度を上げる」ために温室効果ガスを放出させようというアイデアもあります。ただし、何も考えずにそれを実行するのは危険ですし、何にしろ、人の手によって環境に手を加える際には 様々なファクターを考慮し、慎重に行われなければいけません。



* IPCC…Intergovernmental Panel on Climate Change(政府間の気候変動に関する研究班)の略。地球温暖化の対策に役立つ最新の科学情報をまとめている。1988年に国連の2つの機関「国連環境計画(UNEP)」と「世界気象機関(WMO)」によって設立された。IPCCが2001年に出した第三次報告書では21世紀末には1.5〜5.8℃気温が上昇すると報告されている。


* 黄砂(こうさ)…黄土平原やゴビ砂漠の雪解けが始まる3月頃から、地面が植物に覆われる5月頃まで風に乗って運ばれてくる砂のこと。地球温暖化により雪解けが早まった事・砂漠化が進んでいる事が原因で、年々被害が拡大している。2002年には九州地方の空港で黄砂によって視界がさえぎられ、欠航が続いた。


* マラリア・デング熱…熱帯地方に住む蚊が媒介する伝染病。温暖化することにより その蚊の生息範囲が広まり、日本の関東までその範囲に入ってしまうと言われている。


* 前代未聞…1万年前から今までの間で地球の平均気温は4〜7℃上昇したと言われています。そう考えると、これから100年の間に1〜5℃上昇するということは「ありえない」ことですね。それが「有り得てしまいそう」なのですが。

* 化石燃料…石炭・石油・天然ガスなどの、大昔の動物や植物の死骸が地下で変化したもの。現在世界で使われているエネルギーのもとの3/4以上が化石燃料。
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