酒井
「まず、環境週間プロジェクトの立ち上げのいきさつについてお聞きしたいと思います。
聞いた話によると環境週間立ち上げは大学の職員さんと話していて決定したそう
ですが、これはどういう事なのでしょうか?」
多田
「職員側としても、サークル側としても、もっともっと塾生に環境をアピールしたか
ったということです。それまでE.C.O.では古紙回収をメインにやってきて“古紙回収
などの次になにがしたいか”と考えたところ、やるならば教員・職員・塾生を三者ま
きこまないと、本当に普及していかないということで、そういう企画は慶應でも珍し
かったので、打診したところ学校もそれに乗り気だった。」
浅岡
「伝統のある古紙回収活動は、ノウハウができてしまっていたけど、自分たちの代で
やりたいことをやらなければ、モチベーションが下がる。環境週間は賛同者が多く、
みんなのモチベーションもあがり、新しい活動として面白いと思った。なにかを引き
継ぐだけでなく、既存のものをアレンジしたり、新しいものを作っていかなければ楽
しくないからね。それがサークルの活性化にもつながるし。」
多田
「何をやるのか・方向性が決まっていなくて、大変だったけど、とりあえずはやって
みることになったんだよね。講演会が妥当だったし、ミンミ(環境に優しい容器の一
つ。慶應の三田祭・矢上祭などで使われている)もやりやすかったかな。
浅岡
「なんでもアリの意見を求めてたら、環境劇とか漫才とか。」
多田
「ボツでも良いからとにかく色んな案をだしてもらったりして。(笑)」
浅岡
「最初は翌年やろうという話だった(2月時点)が、その年に強行開催して(10月開催)。」
多田
「一発企画だけだったらどうにもならない。2月の時点というとあと半年後だから、
一番初めにやるのに半年しかないのは無理ではないかと不安があった。一方、2年の
浅岡は日吉にいる間にやりたいと考えていて、やるからにはやろうという後押しがあった。」
浅岡
「あと当初は、続けることが大切だから、E.C.O.主催でやるのではなく実行委員会を
作りたかった。塾生・教員・職員からメンバーを一般公募して、塾全体を挙げてつく
りあげた企画として。
でも、初めての企画なのにいきなり委員会形式は難しかった。まずE.C.O.が成功さ
せ、見本を見せろということになったんだ。」
奈良
「なるほど。」
多田
「どういう風にしたら一番効率よく塾生にアピールできるかずっと悩んでいた。
その年の1月にIBMの見学に行ったんだけど、IBMでは環境部門のトップが、社長
とのつながりをもっていたんだ。トップダウン形式だから環境経営がなりたっていた。
それで後日、塾長に直接話を持っていく時に、見学に同行した職員さんに委員会設立
を提案した。でも、さっき言ったとおり、まずはE.C.O.がやることになった。」
(*その翌年の話ですが、その職員さんがトップダウン形式を導入したことにより、
分煙などが迅速に進んだという話もあります。)
多田
「一つのサークルが学校全体に環境意識を広めるのは難しい。まずは塾長がいかに
環境意識をもってくれるか、ということで塾長と一緒にできる企画があがったね。」
浅岡
「でも、この調子でいけば2・3年、4・5年もすれば実績が出てくるから、
E.C.O.主催ではなく委員会のしっかりした組織で作れるようになるんじゃないかな。
E.C.O.でやるにはあまりに負担が大きすぎます。」
多田
「一年目の報告書の最後にも、委員会を作ってほしいというくだりをつけたよね。
仕事が多すぎて、E.C.O.の仕事ではじめてイライラした(笑)」
多田
「個人的には、E.C.O.の中でも環境意識は個々でバラバラなんだから、それをまず
高めてから、塾生や教職員にも広めていきたいという思いもあった。意外に乗り気
でない人もはじめはいた。会社と違ってサークル活動だから、成功するかどうか
考えるより先にまずはやってみようということで、やってみた。
とにかく、やりとげる楽しみっていうのを知ってもらいたかったね。苦しい経験こ
そ強烈に思い出に残ると思うし、個人的にもよい思い出を作ってほしいと思った。」
浅岡
「多田さんがよくいうように、楽しさには二種類あると思う。その場限りの楽しさ
と、後にも残る楽しさ。サークルの活動は前者に傾きがちだけど、そろそろ二つ目
の楽しさを知ってもらってもよいのではないかと。」
多田
「あくまでサークルだからね。環境が好きな人、遊びたい人、いろんな人を一つの
イベントにまとめることには苦労した。」
浅岡
「話は変わるけど、最初の環境週間では委員会にはできなかったけど、外部の人も
取り込みたいという気持ちもあったから、実際にポスターで参加者を募集したんだ。
そしたら何人か本当に手を挙げてくれたし、それをきっかけに他サークルの協力も
得られた。だから、E.C.O.に入る入らないは別として、塾生全体を巻き込んで大々
的にやるという方向性はよかったと思います。」